REAL SAKE GUIDE

某香料会社勤務の研究員だったコンキチがおくる、REALなSAKEの備忘録。

Saturday, March 31, 2007

TENRANBOU_天嵐坊


-COMENT-
黒木本店が醸す芋焼酎。但し、芋は芋でも原材料に山芋(自然薯)を使用したという変わりダネ。コンキチは、なんでも酒にしてしまう人間の飽くなき探究心に乾杯という念が湧いてきます。ラベルに描かれた山芋の絵がいい味出してます。
-RATING-★★★☆☆
-REVIEW-
Top/ ほのかに土くさい香りと淡い甘さ。
Middle/ 意外とクセがなくてsharpな印象で、普通に飲める。
Finish/ ちょい辛
かなりすっきりしてクセのない味。勝手に超強力な香味を想像していたので、かなりビックリしました。ノスタルジックな田舎的な優しい素朴な味がするような気がします。飲んでると不思議と落ち着いた雰囲気に包み込まれるような味の焼酎かと思いました。
-DATA-
原材料 (raw material)/ 山いも・麦・麦麹
Alc./ 25%
-COMPANY-
(株)黒木本店
http://www.oasci.co.jp/miyazaki/kuroki-honten/

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Monday, March 26, 2007

YAMAZARU_山猿


-COMENT-
あの黒木本店の尾鈴山蒸留所で醸される麦焼酎。特徴的なネーミング、ハイセンスな文字のデザインがビビッドなラベルカラーに映えます。
-RATING-★★★★★
-REVIEW-
風味が非常に豊かで一瞬芋かと思う程。柔らかいタッチ、控えめで甘美な香り、やや oilyな触感。味わい深く濃厚だがしっとりとしている。アーモンドっぽいところと老ね香もある。良い感じです。
-DATA-
原材料 (raw material)/ 大麦(ニシノホシ(二条大麦品種))・大麦麹
酵母菌/
仕込み/
蒸留法(distillaton method)/ 常圧蒸留(Atmospheric distillation)
貯蔵法/
割水/ 尾鈴山系の伏流水(超軟水)
Alc./ 25%
-COMPANY-
(株)黒木本店 尾鈴山蒸留所
http://www.oasci.co.jp/miyazaki/kuroki-honten/

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Sunday, March 25, 2007

YAMANEKO_山ねこ


-COMENT-
尾鈴山蒸留所(平成10年に新設)で醸される芋焼酎。芋は1994年に開発された「ジョイホワイト(Joy-white)」という品種。ジョイホワイトはいままでの焼酎(コガネセンガン)に較べて、果実様の香りがするといい、熟成させるにつれて良い味がでてくるそうです。本品「山ねこ」は1次仕込み、2次仕込み共にカメ仕込で、1次もろみとジョイホワイトを混ぜたものを2次仕込みのカメに入れるという。3年以上貯蔵品。
cf. http://www.kagoshima-it.go.jp/public/report/report1995/1995-02/02.htm
-RATING-★★★★★
-REVIEW-
舌触りが非常に優しい。香りもよく穏やか。finish はすっきりしていて爽やか。やや淡麗か。
-DATA-
原材料 (raw material)/ 甘藷(ジョイホワイト)・米麹(白麹)
酵母菌/
仕込み/ かめ仕込み
蒸留法(distillaton method)/ 常圧蒸留(Atmospheric distillation)
貯蔵法/ かめ貯蔵
割水/ 尾鈴山系の伏流水(超軟水)
Alc./ 25%
-COMPANY-
(株)黒木本店 尾鈴山蒸留所
http://www.oasci.co.jp/miyazaki/kuroki-honten/

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Wednesday, March 21, 2007

焼酎の呑み方 (1) 割り水の順番

先日、FOODEX JAPAN 2007という食品と飲料の見本市(国際食品・飲料展)に行ってきました。この催し物の中で、日本酒造組合中央会が、全808種類の焼酎(泡盛も含む)が試飲できるという特設会場をつくっていました。昨今の焼酎ブームの勢いのせいか、その会場はかなりの活況を呈していました。勿論、コンキチもその会場で存分に試飲を楽しませてもらいました。

さて、コンキチは焼酎を呑むときは、殆どの場合「生(き)」で飲みます(たまに、室温の濃い目の水割りにして呑むことはありますが)。理由は、

a) ロックだと香りがし萎んでしまう場合がある。
b) お湯割りはお湯を沸かすのが面倒くさい。

からです。

特に「お湯割り」はこれまで全く試してみたことはありませんでした。しかし、このままでは酒呑みとして問題があるのではないかと思い、件の焼酎会場においてあった

「おいしいお湯割り焼酎のつくり方」


というパンフレットを GETして、多少なりとも「お湯割り」に関する造詣を深めてみようと思い立ちました。A4一枚きりの資料なのですが、なかなか示唆に富んだ事柄が記載されていて、とても勉強になりました。

そこで、その内容の一部である

お湯割りと水割りの「順序」


をちょっとブログにまとめてみようかと思います。

なんでも。「お湯割り」と「水割り」では割り水する順番が異なるのだそうです。どういうことかというと、

お湯割の場合
お湯を先にいれ、その後焼酎を注ぐ
理由→お湯よりも比重の重い焼酎を後から注ぐことで、グラスの中で対流が起こり、よく混ざる。


水割りの場合
焼酎を先にいれ、その後水を注ぐ
理由→焼酎より比重の重い水を後から注ぐことで、グラスの中で対流が起こり、よく混ざる。


ここで、Webや化学便覧等を紐解いて、比重を調べたり、軽くジャブ程度に計算してみたりすると↓
25%(v/v) エタノールの15.56℃で比重は、
d15.5615.56 0.97084

水の90℃での比重は、0.963
水の85℃での比重は、0.967
水の81℃での比重は、0.970
水の80℃での比重は、0.971
水の70℃での比重は、0.977

です。

お湯割りの場合、熱湯だったら(パンフレットの通り)そうなのかなという感じです(順番はあまり気にしなくてもいいのかなという気もします)。

それから、良く混ざれば良いのであれば、バースプーン等でかき混ぜるという選択肢もありかなと思いました(この方がよく混ざる)。

まあ、こればかりは呑んでみて旨かった方の勝ちという官能の世界なので、どんな作り方をしても美味しければALL O.K.なのです。

この件に関しては、引き続き要RESEARCHですかね。

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