ふぐひれ酒
冬真っ盛りという感じの今日この頃。熱い燗が美味しい季節です。純粋に燗を楽しむのも良いのですが、熱くつけた燗酒で抽出系のおサケを試すのも乙なもので、燗酒の可能性の広がりを堪能できます。
ということで、トラフグのふぐひれ酒を自宅で試してみました。
合わせた酒は「一ノ蔵 無鑑査本醸造辛口」です。くせのない酒質で、軽く辛口のこのお酒は、抽出系によく合いそうな予感がありました(実際良く合いました)。
ふぐひれを焦げ目がつくほどに炙って器に投入し、下品なほどに熱した燗酒をそこに注ぎ込みます。すると、琥珀色の色素がふぐの香味とともに拡散し、日本酒の中に溶け出していくのです。とても良い香りが漂い、深い味わいが酒に付与されていきます。そして、くせの無い一ノ蔵がふぐの香味を引き立てていくのです。
こうして出来上がったふぐひれ酒を口に含むと、教科書的な淡麗辛口の酒質に深く奥行きのある魚貝類のコクが乗って、凄い美味さのハーモニーが五臓六腑に広がります。マジで美味い。これこそがシナジー!
酒との相性が良いつまみを、「酒の肴(さかな)」とは良く言ったものだなあと思いました。
この季節、ふぐひれ酒が手放せなくなりそうです。
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Labels: 日本酒 21-40
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